顔じゃなくて













家柄じゃなくて















なんでかって言うと












雰囲気に惚れた













たぶんそんな感じ













だと思う




































































































惚れたもん負け

































































































ドタドタと階段を上がってくる音。あーそろそろ来る。あいつがやってくる・・・っ!

そして。



「一馬!」

「・・・・・」



やっぱり、だった。俺の彼女、

なんで人の家なのに勝手に上がりこんでいるのかとか、どうしてそんなに慌ててるのかとか聞きたいことは山ほどあるんだけど、まず最初に言いたいことは一つだけ。



「なんだよ、その両手一杯のケンタッ○ーは」



そう、は超が何個ついても足りないくらいの鳥嫌い。そんながKFCを持っていることは今までなかった。

それが今は両手に大量のKFCの袋。もちろん、中身入り。

おかしいのも、人の家に上がりこんでくるのもいつものことだけど、今回だけは納得いかなかった。

どうしてが鳥の食べ物持ってんだ?焼き鳥さえ嫌いなのに。



「私、鳥が食べれるようになっちゃったのよ!!!」

「はぁ?」



食べれるようになった?ってか、そんなこといちいち家まで来て言うほど大事なことか?

今に始まったことじゃないけどな。いい加減慣れたけど。



「世の中にこんなおいしい食べ物があるだなんて!なんでもっと早く教えてくれなかったの!?」

「いや、そんなの俺に言われても・・・」

「とにかく、これから私は毎日KFCを食べるわ!」

「だから、なんでだよって。鳥嫌いだっただろ?」



俺がそう言うと、は急に真剣な顔つきになって正座をし、俺の目をじっとみつめた。

あまりの綺麗さにドキっとなる。頭はまぁ、アレだが顔は最高にいい。性格もいいって評判だ。

天然といえば聞こえはいいけど・・・とにかく、アレなんだ。



「あのね、一馬」

「あ、あぁ・・・」





























































































「鳥小屋が、なかったの」



































































































「・・・・・・・・・・・・・」



はついに俺の理解度を超えた。

鳥小屋がなかった?どこにだ?学校にか?それなら前からなかっただろうが。

というより、鳥小屋がないのと鳥が食べれるようになったのはなんか関係あんのか?



「一からゆっくり説明してくれ。俺がわかるように」

「だから、KFCの裏には鳥小屋がなかったのよ!」

「そんなん当たり前だろ!?今更言うことか?」

「なんで教えてくれなかったの!?」

「・・・・・・まさか、KFCは生きた鳥を店で殺してから油で揚げてると思ってたのか?」

「うん」(キッパリ)

「はぁ・・・・;」



うん、こんなところも可愛いと思ってるあたり俺も重症だな。

だいたい、鳥が裏にいる店なんてそうそうないだろ。あったらそっちのほうが珍しい。

そんな思考回路も俺には愛おしく感じる。惚れたほうの負けとはよく言ったもんだ。



そんなこんなで、俺との恋愛は続いてく。





















短っ!!!なんだこりゃ!っていうか一馬夢ばっかりUPしすぎですよね;;

花月