ある日友人から聞いた
男の人は自分より背の低い子のほうが好きらしい
あと呼び方にもこだわるらしい
じゃあ私の将君は・・・
記念日
事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で・・じゃなかった。事件はこの言葉から始まった。
「将君、身長伸びないよね」
「え!?」
昼休みの屋上。幸い誰もいないこの場所で、冷ややかな空気が流れる。あれ?まずかった?
私の彼氏、風祭将君。一目見たときからその可愛さと一途さに惚れて、私から告白した。
いつも真っ直ぐで正直で素直で、可愛くてvそんな将君が大好きなんだけど、私は生憎将君より背が高い。
小さいところが将君の可愛さのひとつなんだけど、なんか男の人はそういうの気にするって聞いたからもしかしたら将君もそんなこと気にしてるのかなと思って聞いたんだけど・・・。なんだ?この空気。
「僕は毎日ちゃんと牛乳飲んでるから大丈夫だよ!」
「そ、そうだよね・・・うん、ゴメン」
向きになってるあなたも可愛い・・vってそうじゃなくて。なんか怒らせちゃったかな?
私に見せ付けるかのように牛乳(1リットルパック)を飲み干す将君。その姿はまるでお酒を一気飲みする人みたいなんだけど、将君に牛乳ってなんか合うから良し。
「はそういうの気にする?」
「え?私?」
牛乳を飲み終えた将君は、真剣な顔つきでそう聞いてきた。
私は別に気にしないけど、将君が気になるんじゃないの?だってほら、つりあわないとか言われて(身長が)悔しいとか。
「全然気になんないよ。だけど、将君は気にならないの?」
「そりゃ、大きくなりたいとは思うけど・・・//」
か、可愛い・・・vvv!ダメだよそれ以上可愛くなっちゃ、私食べますよ?
「やっぱりダメ。大きくなっちゃダメ。将君は今のままでいてv」
「え、でもさっき・・・」
「将君が気にしてないなら全然かまわないの!だからお願い、そのままでいて?ね?」
「が言うなら・・・わかった。でも牛乳は飲み続けるよ?」
「(牛乳を飲む絵もまた素敵だから)OKだよv」
(今の微妙な間はなに?)
私なんて幸せ者なのかしら、こんなに可愛い将君を独り占めできるなんてv
みゆきちゃんには悪いけど、将君は私のものよ。誰にも譲りません。
「ところでさ、。なんでは僕のこと将君って呼ぶの?」
「え、あぁ『君付け』ってやつ?」
「そう」
うーん、なんでだろう。やっぱり可愛いからかな。だけどそれ言うとまた怒りそう・・・ていうか可哀想だし。
「弟みたいだから」
「でも弟に君付けしないでしょ?」
「あ、そうだよね。じゃあ可愛いから」
ぶっちゃけちゃった。まぁいっか。だって本当のことだもんv
将君は少しびっくりしたような顔をして、その後すぐ赤くなった。純情だなぁ。
「のほうがか、可愛いよ・・・//」
「え・・・今なんて?」
「の方が僕なんかよりずっと可愛い///って」
「将君・・・」
「なに?」
「ダメよ!大丈夫!自分に自信持って!あなた完璧なの!可愛すぎなの!私なんかより1000倍は位可愛い!だからもっと自分の可愛さに自信と誇りを持って!」
「ちょ、ちょっと!?」
おっといけない、ちょっと暴走しちゃった。とりあえず、将君は可愛いってこと。
だけど将君が言うなら君付け止めるよ?あ、でももったいないなぁ・・。どうするか。
「将君は君付けやめてほしい?」
「あ、別にがそう呼びたいんならいいんだけどね」
「じゃあ間をとってちゃん付けにしよう!」
「え!?」
ナーイス私vちゃん付けなら可愛さも倍増だし、君付けが苦手な将く・・じゃなかった将ちゃんにもぴったり!
さっそく今日から将君改め、将ちゃんだ!
「今日は記念日だね、将ちゃんv」
「な、なんの?」
「将ちゃん記念日!」
「(よくわかんないけど・・・)そうだね;」
じゃあ、今日というすばらしい日を記念して乾杯しないと!
「将ちゃん、牛乳で乾杯しよ!」
「牛乳で?」
「うん!さ、早く!」
「「乾杯!!」」
持っていた牛乳を一気に飲みほして、2人で笑いあった。
なんだかおかしくて、なんだか楽しくて。
将ちゃんといるときが一番幸せ
将ちゃんといられるんなら
毎日が特別な
2人の記念日
リクエスト企画にご参加くださったれもん様に捧げます。甘くなくてすみません;駄文ですみません;
花月
