今、何処に居るんだろう…。
なんてことを考える。
つまらない授業。
カリカリと真剣にノートの上を鉛筆が滑っている事自体信じられない。
私って優等生…なんて思いながら、大きな溜息を一つつく。
亮が居れば…少しは楽しいのにな。
なんで居ないのよ、バカ。
黒板を見るついでに時計を見る。
授業終了まで、あと3分程度。
その時、携帯が震えた。
ディスプレイには「Eメール1件」の文字。
見つからないように机の中でメールを見る。
『んな授業真剣に受けてねーで屋上こいよ。』
亮からだった。
あいつは、屋上に居るのか…。
そう思いながら返事を打つ。
出来るだけバレないように、最低限打つ音を抑えて。
『私は真剣に授業受けてないとついていけないの。』
『メールやってて真剣なのかよ。』
『うるさいなぁ。』
『勉強なら俺が教えてやっから、とにかくこい。』
メールはそこで終了。
チャイムが鳴ったから。
次の授業は英語だし、サボってもいいかな。
教えてもらえるみたいだし。
私は教室を出て、屋上に向かった。
本当は立ち入り禁止になっている屋上。
でも、もろい鍵だったから亮が壊した。
それが案外バレずに、現在に至る。
屋上に行くと、ぶわっと風が吹いて髪が舞う。
フェンスに寄りかかっているのは、亮。
「おせーって。」
お得意のニヤリとした笑みを浮かべ、私を手招きする。
「ごめん。ってか走ってくる必要も無いじゃん?」
「まぁ、確かにな。でも、早く に会いたかった。」
亮の傍に行き、隣にストンと腰を下ろす。
空を見上げると綺麗な青空で、風がそよそよと吹く。
とても、清々しい気分。
「そこじゃなくてコッチ座れよ。」
そう言って指をさしているのは、亮の膝。
私は一瞬戸惑ったけど、久しぶりに甘えてみるのもいいかな、なんて思って。
素直に亮の膝に座った。
背中から、亮が抱きついてくる。
耳元に吐息がかかって、思わずドキドキしてしまう。
「なんか、こうゆうのいいよな。」
「確かに、ね。」
「また、明日もサボれよ。」
「さぁね。」
「じゃねぇと、俺が我慢できねぇの。」
「何に。」
「 に会う事。」
私は真っ赤になった。
嬉しかったし、恥ずかしかったし、色々な感情が混ざる。
一番見られたくない顔なのに、顎を持たれて顔を亮の方に向けられた。
「うわ、照れてんだ?」
「う…るさい///」
「ほんと、可愛い。まじ好き。」
そう言って私のおでこにキスをしてくれる亮。
絶対に言いたくないけど、亮の方がカッコいいよ。
あぁ、私は亮に心底惚れているんだなぁ…。
そう思ったときに言われた一言も、また私の顔を赤くさせるもので。
どんな言葉だったかは、ご想像にお任せします。
あとがき。
如月様へ捧げます…++
すいません、甘い夢が書けない症候群なのです;;
苦手なのです…でも、精一杯頑張らせて頂きました!
そして、遅れて申し訳御座いません(汗)
1万hitおめでとうございます!
これからも頑張って下さいvv
ささやかながら、お祝い申し上げます。
05/12/25 華月
こんなに素敵な小説をありがとうございます!
花月も見習いたいくらいで、甘いです!甘いです!あま(強制終了)
華月さま!本当にありがとうございました!!
花月