毎年楽しい場所に行って
私が一番楽しみにしていた
クリスマスはいつも
あなたの傍に
最高のプレゼント
クリスマス!待ちに待ったクリスマス!今日は愛しい愛しい将ちゃんとのデートv
クリスマスデートなんてすごくロマンチック!嬉しいなぁ♪
というわけでやってきました遊園地!・・・というわけにもいかなくて。ここは将ちゃんの家。すごく高いマンションの一室。お兄さんは?と聞くと、仕事って返ってきました。
別に期待してたわけじゃないよ?遊園地とか水族館とかロマンチックなところに行きたいなんて期待してたわけじゃない。
でもさ、どっかに行きたいなぁ。もっと私たちのラブラブっぷりを見せ付けられるようなとこに。
クリスマスの夜。二人で過ごす家の中。それもまたいいけど・・・私としてはどこかに出かけたい。それを将ちゃんに言ったら顔を真っ赤にして首を横に振った。可愛いvv
「ねぇ将ちゃん」
「なに?」
「なんでクリスマスなのに家なわけ?」
別に不満じゃないよ?だけど、でもね?ほら、ね?わかるでしょ?
とにかく!私は外に出たい!寒いけど外で将ちゃんとラブラブなクリスマスを過ごしたい!
「、まだ言ってるの?」
「だって・・・」
将ちゃんは外に出たがらない。なんで?って聞いてもちゃんとした答えは返ってこない。
よくわかんないけど、将ちゃんには将ちゃんなりの考えがあるんだと思う。でも、クリスマスなのにこの雰囲気。ちょっと重いよ。
「、去年はクリスマスどこ行ったか覚えてる?」
「ディズニーランド」
「おととしは?」
「お台場」
そういえば毎年違うとこ行ってたなぁ。楽しかった。クリスマスになると将ちゃんといつも一緒。毎年毎年違う場所でいろんな将ちゃんを見れた。
でも今年はしっとりとした感じ。なんか物足りない。
「今年はね、それ以上にすごいクリスマスになるよ」
「何で?」
「えっと・・・それは秘密」
照れたように笑って将ちゃんは顔を赤らめた。もう可愛いんだからv食べたいv(オイ
それからしばらくして、将ちゃんとはいろんな話をした。
出会ったときの印象とか、来年のクリスマスはどうするとか。将来のこととか。
将ちゃんは将来、プロのサッカー選手になる。そしたら私はプロサッカー選手の妻になるのが夢。
そういったらまた顔を赤らめて笑ってくれた。本当に可愛くて可愛くてしょうがない。
時刻は11時50分。時計を見た将ちゃんは慌てて立ち上がった。
「どうしたの?」
「ううん!なんでもない!」
そんなとびっきりの笑顔で言われてもあんまり説得力ないんだけど・・・やっぱりなにか隠してる。
わかりやすいなぁ将ちゃん。はっきり感づいていても言わないのが優しさってもんよ。
11時55分。ついに将ちゃんが私を呼んだ。
「。ちょっと来て!」
「なに?」
将ちゃんが呼び寄せたのはベランダに近い窓。大きな窓の外にはクリスマスのイルミネーションが広がっている。
これだけでも最高に綺麗。とっても綺麗。思わずうっとり。
「なにがあるの?将ちゃん」
「もうちょっとだよ」
時計の針がだんだんと12時に近づいていく。
そして12時。突如あわられたのはメリークリスマスと書かれた大きな大きなイルミネーション。
部屋の電気を消して、夜の闇にぽっかりとあわられたその文字を見た私は、不覚にも涙してしまった。
「僕からのクリスマスプレゼントだよ、」
「将ちゃん・・・」
今までで最高のクリスマスになるっていうのは嘘じゃなかった。
私はまだまだ将ちゃんをわかってなかったんだ。こんなに素敵な彼氏が隣にいてくれるだけで、どこにいるいたっていつも幸せ。
このイルミネーションは一生忘れないものになると思う。
だって将ちゃんがくれた素敵なクリスマスプレゼント。
サンタさん、神様、ありがとう。将ちゃんに出会わせてくれて。
素敵な夜に起きた、年に一度の素晴らしい日。
去年よりもおととしよりも、これから先ずっとずっとこんなに素敵なクリスマスはないと思う。
「将ちゃん」
「なに?」
「ありがとう・・・大好き」
「僕も、大好き・・・」
イルミネーションをバックにしたキスはとっても甘い味がした。
これからも、いつまでもずっと一緒にいようね。
来年もこの部屋で
素敵なクリスマスを・・・。